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zoom RSS 椎名誠の「旅の空間 本の時間」

<<   作成日時 : 2007/09/29 21:18   >>

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毎日・大人のための悠々セミナー 於 東商ホール
主催■毎日新聞社 協賛■救心製薬株式会社

「世界の人々は今何を食べているか」・・・椎名さんのおはなし
救心をもらった。初めて手にした。昔必要だったことがあった。これからあるだろう。海外に行く時にいいな。
馬は操縦法を覚えると世界中どこの馬でも乗れる。南米パントナールに行き、ピヨンと牛追いをした。ローハイドのクリントイーストウッドみたいにかっこいいフェイバーさんという人がいた。一番簡単な左翼のうしろで牛を追った。ピラニアがいる川を渡った。傷がつかなければ平気。人間はブーツはいてるけど、馬や牛は裸。一気にわたる。ピラニアがいるから川を渡ることがわかった。飯がまずい。酒、歌はだめで、食うとテントで寝る。最後に気がゆるみ鞍ごと落馬した。馬は腹に鞍がくるのを嫌う。そのまま馬は行ってしまい一人取り残されて恐怖を感じ動悸がした。最近50半ばの友人がガンで死んだ。ガンであることは本人に告げず、また旅行しようとか気休めを言っていた。そんなこともあり、今日はお墓の話をすることにした。
異文化だからこそ食べ物の話はおもしろい。外人が気付かせてくれた。日本には、外人がおっと思う風景がある。羽田から品川にむかう車中で、外人が「あれはなんだ?」と指差すのは墓ばっかり。駅と駅の間にふたつはある。墓だと教えると「住居に墓が優先するのか?」外人からみると石のつみ重なった風景はへんてこ。アメリカでは街中に墓はない。NYはところどころに古いのがある。たいていは郊外の墓地公園である。土葬して十字架を設置する。日本の石は墓に見えない。日本のはカロート式といって地下に骨を納める。そして墓に書いてある字をおがむ。世界を見ると墓が無い国が多い。墓があっても火葬とは限らない。”ゴッドファーザー”に出てくるようにアメリカのリッチな人は土葬である。アメリカは困った問題をかかえている。ベトナム戦争で死体の修復や腐敗防止の技術がすすみ、土葬した死体がケミカル・ミイラになる。墓暴きが腰を抜かして捕まり明らかになった。
対極的なのはチベットの鳥葬。カイラスという仏教チベット教などの聖山がある。ラサから1200km西の標高5500メートルのところまで長期間かけて巡礼する。五体投地拝礼で2年も3年もかける人もたくさんいる。一日に何キロかすすむとそこに仲間が待っていて野宿する。痛ければ痛いほど巡礼のご利益があるという考え方で、野宿するときはみんな満ち足りたいい顔をしている。苦しんでなんかいない。いってみれば、町内旅行に花見と家族旅行とかを足したようなイベント。6800メートルのカイラスのまわりをひとまわりする。標高は5500メートルと高く息切れ動悸がする。途中に鳥葬場があり、回りからとび抜けてカラフル。観光客かと思った。
チベットは茶色の大地と氷河の白と空の青の三色の世界。鳥葬場には衣服がちらばっている。死体が着ていたのもあれが家族が持ってきたのもある。鳥葬はかなり合理的。ポアとは魂を開放すること。人が死んだらまずポアする日を決める。その日までに人生の足跡を捨てていく。写真や経歴や表彰状を捨てる。人は死ぬと頭蓋骨の継ぎ目が緩みそこから魂が出ていくと考える。頭から出られず尻から出ると成仏できないと考える僧侶もいて、頭に穴をあける僧侶もいる。ポアされた死体はぬけがらである。ほどこしの思想があり、単なる物体は鳥の餌としてほどこされる。食べにくい骨はくだいて大麦たんばで包んで撒く。そうやって無にかえり、墓参りは無い。多くの国はそうである。日本みたいに初七日がどうとか四十九日がどうとかめんどうなことはしない。
モンゴルは風葬。ぶん投げ野ざらし。向いているところと向いてないところがある。腐敗する場所はむいている。ラオスやカンボジア、今話題になっているミャンマーは、山に櫓を組んで死体を載せておく。太陽と風とバクテリアで一年後には地面に骨になって散らばっている。それを集めて埋めることもあるし放置することもある。
その国の宗教にもからむ。土葬を嫌う民族も多い。モンゴルやインドはそう。インドは水葬。ガンジス川を流れてくる。腐敗してガスが発生し膨張する。目は鳥につつかれる。そしてやがて沈む。ガンジス川の川底にはたくさんの骨が沈んでいる。インドでは朝から晩までカレー。結婚式もカレー。さっぱりしたものとして白身魚がある。ガンジス川でとれた魚だから死体を食べている。
タイのメナム川の高床式レストランで川エビを食べた。トイレに行くと飛び散ったウンコに川エビがたかっていた。食べた川エビは赤で、ウンコにたかっていた川エビは緑っぽかった。ゆでれば赤くなるので、ウンコにたかる川エビを食べさせられた。でも死体を食べたのよりはいい。
土に埋められることを嫌うのには理由がある。埋められるのは伝染病で死んだ人。生をまっとうできなかったこどもや殺された人。モンゴルでは、てめえはどうせ地面に入る野郎だというのが一番侮辱的なことばである。
アマゾンは7000キロメートル長さがある。河口から5000キロ上流の奥アマゾンは雨期と乾季がはっきりしている。乾季には1000本の支流があらわれる。雨期は10メートルから12メートル水位があがり、一面が洪水に半年間つかる。バルサでいかだを作り、上に小屋をたて、ワイヤーでしっかりした木の根っこにつなぐ。牛用にもそまつないかだをつくる。世界中のものを食べる贅沢な国はほんの一部。欧米と日本だけ。殆どの人はエリアの中の限られたものしか食べていない。アマゾンでは、おばさんにどこに材料があるか聞いた。そこにあるよと言われて見るとホエザルだった。ホエザルは逆さ切りする。ぶらさげて毛皮をとると人間の子供みたい。心臓以外の内臓は捨てた。ずん胴の鍋でじゃがいもと一緒に煮て猿じゃがスープにした。フィラーニャという芋をすっていっしょに食べた。結構うまい。夕方明るいうち、蚊が来る前に食べる。朝まで食べ物はないのでみんなおかわりする。おかわりしようとしたら、猿の頭がこちらを見ていた。しゃもじであっちへよけて食べた。次の日はナマズだった。長さ3メートル、重さ180キロで曙より大きい。人間がのみこめそうなくらい口がでかい。淡水イルカは4メートル。気持ち悪い。ピンクイルカは娘を盗んで犯すと言われ嫌われている。ワニが寄生していて、残飯やウンコをねらっている。ウンコほど良いえさはない。アマゾンで子供の数をきくと、昔は5人今は3人というように必ず昔はがつく。行方不明になる。いかだから落ちると助からない。こどもは洗礼を受ける。ハイハイヨチヨチのころが危ない。運命にためされる。誰かが見ていれば助かるしそうでなければ助からない。自分で危ないことに気付いて学習する子もいる。優勝劣敗がきまる。食べ物がなくなったらワニも食べる。アマゾンではワニやこどもを含めた食物連鎖ができあがっている。日本は甘やかされている。アマゾンのこどもに何になりたいか訊いたら数学の教師と答えた子がいた。初等教育はうけられないし、教育をうけるには金をためて街に出なければならない。だから決して数学の教師にはなれない。不登校はいかに贅沢か。行ったうちは、28人が一部屋に暮らしていた。ハンモックで寝る。寝言や屁、夫婦げんかですごくうるさい。ひきこもりなんていうけど、こんなところでどうやってひきこもるんだ。
パンタナール、ラプラタ川上流のウルグアイの奥地にグアラニー族というつい最近まで裸族だった部族をたずねた。政府が服を配給したんだけど、とてもおかしいことをする。ふんどしの上にタキシードを着たり。(笑)フェガチニ(毒蛇の意)村の主食はワニ。カヌーで真夜中にでかけると、ワニの目が光る。線香みたいな感じ。目の間をねらう。2メートルくらいのワニをとらえて背中から開いた。白い肉が出てきた。肉をヤシの木の芽としっしょに煮て食べた。こども、女性そして最後に男が食べる。男がたべるころには頭がのこり、ワニのカシラ焼きにする。ワイルドだった。ワニがないときはアルマジロやヘビを食べる。
北極では、生肉を食う。森林限界とは、日本では高さだけど、平地でも森林限界はある。エスキモーはアザラシをおなかから切る。すると3センチから4センチの寄生虫が出てきて、皮膚の下にもぐりこんで逃げる。すぐに採って食べる。筋肉と脂肪の間にいて別にきたないものじゃない。サプリメントみたいなもの。外気はマイナス40度温度差が60度以上あり、生肉があたたかい料理になる。肉に火を通さないからビタミンが壊れず健康が維持できる。エスキモーは生肉食いという意味で、報道機関は使わない用語だが、エスキモーはエスキモー(生肉食い)
に誇りをもっている。
カナダのイヌイットとカリブ漁をした。ツンドラで追いかけてしとめる。ツンドラには1センチくらいの苔が生えている。胃袋の中身は苔。それを肉にこすりつけて食べる。100キロのカリブで4キロの胃がある。胃酸とけものの臭いがある。生に近い苔の酢サラダを食べている感じだった。
モンゴルは木に不自由している。木は山の北側に生える。雪解け水が流れる北側に生える。
燃料として木は燃せない。牛の糞を集めて乾燥させてそれを使う。ある意味遊牧民は完全リサイクルしている。
関西系旅行会社でモンゴルの旅をやった。椎名誠と行くモンゴルの旅みたいなやつ。ちょっと失敗だった。150人来て、70%女性、そのうち70%がおばさん。関西のおばさんは最強でしょ。モンゴルで焚き火をするって言うんですよ。モンゴルの日没は23時。焚き火する時間は、太陽がぎらぎらでものすごく暑い。どこで集めてきたんだか旅行会社の人が薪を集めてきた。相当値段が高かっただろう。焚き火をやったけど、熱くて誰もそばに行かない。50メートルくらい離れたところから見ていました。
モンゴルの人に相当奇妙な光景に見えたでしょう。宗教儀式か、なんてね。

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