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zoom RSS 今年のベスト1・・・詰将棋編

<<   作成日時 : 2007/12/29 08:07   >>

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毎年数多くの詰将棋が発表される。最近は、詰将棋パラダイス、近代将棋、将棋世界の三誌が主な発表場所となっている。
近代将棋は自誌の発表作の中から短編、中篇、長編の3部門で年1回『塚田賞』を選ぶ。
将棋世界も同様に最優秀作を選定。
詰将棋パラダイスは、1年間に発表されたすべての作品を対象として『看寿賞』を選定し年一回開催される全国大会の席上で表彰する。
『看寿賞』の発表は7月で遅すぎる。もう前の年のことなど忘れている。
というわけで、今年の『まっつぁんこ賞』を頼まれもしないのに発表することにした。
栄えある第一回目の受賞作は、詰将棋パラダイス10月号に発表されたこの作品である。
作者は、尼崎市の村田顕弘氏。なんと初入選作。
とは言っても、作者は日本将棋連盟の棋士(四段)。
高い棋力がうかがわれるが、詰め将棋の創作となるとまた別の才能。
勿論詰将棋パラダイスでは一般のツメキストと同じ扱いである。
画像
まず、初形が抜群に美しい。
実戦初形である。ちょっと飛車と角の向きが違うけど。(笑)
そして山ほどある持駒が難解作を予感させる。
画像初手は、5二歩と打つしかなく、同金左と取る。
同金右は6一金でわりと簡単に詰む。
次の一手が難しい。
4一金 同玉 3一角成 同玉 3二銀 の筋や、4一金 同玉 3二銀 同玉 4四桂 の筋が
目に付くが詰まない。
殆どの人はこのあたりではやくもあきらめることになろう。
正解は、少ない手がかりを無くすような 3三角成 の飛躍手である。この手により、3四桂と打つ手を作るのだが、簡単には想到できない。

画像3三角成 同桂 4一金 同玉 4二香 とすすめる。
香を短く使うのも抵抗があるし、同銀でも同金でもどう手をつけて良いのかわからないだけに気が付くのは本当に難しい手だと思う。
同金 に これまた思考外の 同飛成 が飛び出す。これで何の手がかりも無くなってしまうがだいじょうぶなのだろうか?



画像この香打ちから飛車切りが驚愕の一手その2である。
同銀 3二銀 同玉 4四桂 とすすむ。
4四桂 は、4三をこじあけた手である。
それにしても、この一連の手順は、長さといい複雑さといい、稀に見る難解さだと感じる。





画像4四桂 同歩 に 2一角!この角をとると2二金 同玉 3四桂 と
初手の効果で3四桂の拠点が築け早詰みとなる。
2一角 には 4一玉 と逃げる他はなく、3二金 5一玉 4二金 6二玉 とすすむ。
4四桂で 4三を空けておいた効果が発揮され、4二金を同玉ととることができない。



画像この 6二玉 の局面で、最後の驚愕手がとびだす。
それは、8二飛である。
初形から消えた8二飛がここでまた現出。
この手にはしびれる。
意味合いは退路ふさぎの捨て駒で難しくはない。
要に見える駒を惜しげも無く切ったあとだけに、演出効果が抜群である。


画像
同銀ととる他はなく、あとはわりと容易な手順で詰みにいたる。
6二金打 7二玉 6四桂 同歩 6三銀 同玉 5三金 同玉 5五香 6二玉
5二金 7二玉 6三銀 同玉 5三金 7四玉 7五歩 8五玉 7六角成 8四玉
8五歩 9四玉 9五歩 同玉 8六と 9四玉 8四歩 同玉 8五と 迄


最後の一歩まで味良く処理して完璧なしあがりである。
難解なだけでなく、解き終わって上質のミステリーを読み終わったあとのような充実感が味わえる作品だった。
他にもいろいろあったけど、今年印象に残ったのはこの一作だけといっても過言ではない。
まさか 『看寿賞』逃すことあるまいとは思うが、一足先に『まっつぁんこ賞』を授賞させてもらった。たぶん要らないと思うけど。(笑)
画像


詰め上がり図 8五と 迄



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コメント(3件)

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今年も最終日まで更新お疲れ様でした!
年末年始の、曰く「ノーテンキ」振りは年明け確認させて頂きます。
大ちゃん
2007/12/29 08:34
年末年始はおとなしいもんです。池袋の新文芸座に『グッドシュパード』を観に行くくらい。処理しきれなくなって在庫になったアナログ日記を書かないと。(笑)
まっつぁんこ
2007/12/29 08:53
いやー、看寿賞は厳しいんじゃないですかねぇ。意欲作ですが、作意手順に面白みがないとも言えます。半期賞は鉄板でしょうか。
スグリのハマグリ
2007/12/30 03:14

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