胡同の理髪師
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作成日時 : 2008/02/05 07:17
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監督:ハスチョロー 
キャスト
チン・クイ
チャン・ヤオシン
ワン・ホンタオ
ワン・シャン
マ・ジンロン
トン・ジョンチ
ユウ・リピン
ソン・グァ
シュ・フェジー
他
【ストーリー】
93歳の理髪師チン爺さん(チン・クイ)は、北京の“胡同(フートン)”と呼ばれる伝統的な古い家屋で一人暮らしをしていた。
彼の日課は朝6時に起床し、午前中に、昔なじみの顧客の家を訪問して散髪すること。午後は友人たちとマージャンを楽しみ、夜9時には就寝するという彼の長年の習慣も、得意客が次々と亡くなる中で少しずつ変化していく・・・・・・・
【感想】
たいくつなドラマを想像していたが予想を裏切られた。
劇的なストーリー展開があるわけではまったくない。
しかし、90歳を過ぎた老人にとっては、毎日の積み重ねこそがサスペンス。
そこにチンさんの重ねた年齢の産みだす味が加わる。
どうやって発見したのかはわからないが、チン・クイさんのキャスティングで
この映画の成功がほぼ約束されたのだと思う。
「人間この年になったらいつ死ぬかわからないから身奇麗にしないとだめだよ」
とチンさんは得意客に教え諭す。
「そうしないと嫌われるよ!」
自身も髪を切りひげを剃ってきれいな服を着て活動的に過ごしている。
きれいになでつけられた白髪を櫛で何度も整える。
独特の間で取りだされる櫛と仕草になんともいえないおかしみがあった。
得意客のチャンさんは、近所の人に面倒をみてもらっている。
息子は金を置いていくだけであてにならない。
「この家は息子には譲らず、近所の人に譲る。チンさん証人になってくれ」
と言うがチンさんは相手にしない。
結局チャンさんは息子に引き取られていく。
「家を譲ると言っていたのに、なんの挨拶もしないで出て行った。」
と息巻く近所の人。
チンさんこれも相手にせず。
ひとり息子がときどきやってきては暮らしぶりの貧しさを嘆く。
チンさんはふんふんと聴いている。
血圧が高くてとこぼす息子に、チンさんはへそくりを取り出して渡す。
「けちけちせずにこれで良い薬を買え!」
息子が、孫(チンさんのひ孫)が生まれたことを報告にくる。
また、へそくりを取り出そうとするチンさんに、息子が金はいいからと押しとどめる。
チンさんは、出来が悪い息子というけど、チンさんの得意客の息子たちの
ように金、金さわぐわけでもない。
チンさんの清廉な生き方が偲ばれてほのぼのした気分にさせられた。
エンターテインメント性は薄いけど充分たのしめる作品だった。
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