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<<   作成日時 : 2008/08/09 09:34   >>

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監督: パウロ・モレッリ 画像
キャスト
ダグラス・シルヴァ
ダルラン・キュンハ

【ストーリー】
ファベーラで生まれ育ったアセロラ(ダグラス・シルヴァ)とラランジーニャ(ダルラン・キュンハ)は、幼いころから一緒に育った大の親友同士。しかし、ラランジーニャの長い間行方不明だった父親がファベーラに戻ってきたことから、父との生活を優先したくなったラランジーニャと、彼に距離を置かれたアセロラの関係が崩れ始める。
【感想】
7月23日にサイエンスホールで鑑賞。
この日はインクレディブル・ハルクを鑑賞した翌日。
映画は、昨日みたのと同じ街の景色で始まる。
ブラジル、リオデジャネイロのスラム街ファベーラ。
舞台は同じなのに、描かれる物語は180度違った。
昨日の娯楽作も描かれていたのは闘争。
しかし、本日の演しものは暴力の激しさと生々しさで上回っていた。

根っこにあるのは貧困。
貧しいもの同士が徒党を組み暴力を武器に悪事をはたらいている。
ギャング同士の抗争の中、18歳と17歳のふたりアセロラとラランジーニャが友情を育くむ。
ラランジーニャの、父親探しが物語の軸。
父親を探し出す話と、さらにもうひとつの謎がそこに存在する。
謎が解明されたとき、それが二人の友情にとって最大の危機となる。
二人のとった行動とその結末は?

印象に残ったのは2点。
ひとつめは貧しいはずなのに、武器だけは重装備なところ。
自動小銃まで持ち出すのには驚く。
足の引っぱりあいで貧しい者はさらに貧しくなる構図がみえる。
ふたつめは、ギャング以外の市井の人々の強さ。
ただ息をひそめているだけのようにも見える。
結末で、ギャングたちは撃ちあって共倒れ。
頭の上を暴力が通り過ぎていき、人々はまた普段の生活にもどっていく。
武器をふりかざす人々よりも武器を持たぬ人々の方が強く思えた。

救いのないドラマで気が重くなるが、最後は少しだけ明るい兆しがみえた。
要は暴力をやめればいいんだけどそれができなくて困っている。
人間の本性が曝け出されたドラマだった。

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