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zoom RSS 今年のベスト1・・・詰将棋編

<<   作成日時 : 2012/12/30 12:23   >>

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今年は大学院を中心に時々メール解答を提出した。
大学院の風みどり先生にはお世話になりました。
来年もまたよろしくおねがいします。

早速ですが
第6回まっつぁんこ賞は次の作品に授賞することにしました。
要らないでしょうけど

詰将棋パラダイス2月号 大学院3
熊本市 吉田京平氏作 入選5回
「歩なし煙詰最長手数」
画像

この作品の平均点は2.88点。
B票1はともかくC票が1入っているのにはびっくり。
世の中いろいろな人がいるものである。
詰将棋マニアは自分も含め変わった人が多い。(笑)

【作意】
8三金 同玉 8五香 8四歩 同香 9三玉 9四歩 同玉 6七角 8四玉 7六桂 7三玉 5五馬 6四歩 同馬 同銀 8四金 7二玉 6四桂 8一玉 7二銀 9一玉 9二歩 同玉 8三金 9一玉 9二金 同玉 5六角 9一玉 8一銀成 同玉 7五桂 8三歩 同香不成 9二玉 8二香成 同玉 8三桂成 8一玉 7二桂成 同銀 同成桂 同玉 6二桂成 同玉 6四龍 6三金 5四桂 5一玉 5二歩 同玉 4三銀 同玉 6三龍 5三金 4二桂成 同玉 3三金 同飛 同香成 同玉 5三龍 4三金 3一飛 3二歩 同飛成 同玉 2二香成 同玉 2三金 同銀 同角成 同玉 4三龍 3三角 2四歩 同玉 1三銀 1四玉 2四金 同角 同銀成 同玉 1三角 1四玉 2五金 同玉 4五龍 2六玉 3五角成 3七玉 3六馬 3八玉 4七龍 3九玉 2八銀 2九玉 1八馬 同玉 2七龍 2九玉 3七銀 3九玉 2八龍 4九玉 4八龍 迄107手詰

歩ナシ煙詰の最長手数を、墨江酔人氏作の83手から107手へと24手、率にして約30%伸ばした。
これはイノベーションだ。
合駒が歩歩歩金金金歩角の順に3種8回も発生。
しかも3回目の歩合は中合。ここでひっかかった人が一人しかいなかったのは何を表しているのだろう?
昔だったらもっとたくさん誤解者が出たことだったろう。

院8の岡村孝雄氏作「涓滴」も印象に残るが、「月蝕」があること、および好みの問題でこちらを選択した。

昨年と同様に今年発表された作品をレビューしてみたい。
とりあえず対象は詰将棋パラダイスの学校のみ。
昨年のように将棋世界の短編が看寿賞受賞しても困る(笑)ので、気が向いたら追加しよう。
【(笑)をつけているとおり本気で言ってるわけじゃないので念のため】
さすがに2012年度は、昨年のように該当ナシ分野は発生しないと確信しています。

まずは昨年の学校別の半期賞作品と平均点。
下記の通りである。

           上半期        下半期
小学校      該当なし       小19 八尋久晴
                        2.69
中学校      中25 谷口均    中10 三輪勝昭
           2.90         2.83
                       中20 千葉豊幸
                        2.83
高等学校     高25 三輪勝昭  高20 清水透
           2.88         2.80
短期大学     短9  金子清志  短19 石本仰
           2.87         2.80
大学        大2  糟谷裕介  大3 相馬康幸
           2.83         2.88
大学院      院4 井上徹也    院8 真島隆志
           2.90         3.00
                        院1 若島正
                         2.82                        

看寿賞を受賞したのは大学院で満点3.00を記録した真島氏作と半期賞を受賞した若島氏作。
それから、大学院半期賞を受賞できなかった井上徹也氏の「特異点」の3作という結果だった。
中学校で2.90を記録した作品もあり、大学で2.88を記録した作品もあった。
が、看寿賞の授賞基準を満たさなかった。

さて、そこで今年の結果である。
上半期の半期賞と下半期の最高点作品の平均点はどうか?
下記のとおりまとめてみた。

           上半期        下半期(最高点)
小学校      小5 谷本治男  小19 三輪勝昭
           2.75        2.78
           小20 千葉豊幸
           2.77
中学校      中25 鈴川優希 中15 芹田修
           2.89         2.83
高等学校     高17 水谷創  高19 岡田隆司
           2.84         2.82
短期大学     短10 山田淳  短10 若島正
           2.62         2.87
大学        大5 石本仰  大5 鈴川優希
           2.89         2.88
大学院      院3 吉田京平    院3 井上徹也
           2.88         2.95
           院8 岡村孝雄
           2.90

短篇と中篇分野も今年は流石に受賞作が出るだろう。
鈴川優希氏、岡田隆司氏、芹田修氏、三輪勝昭氏、廣瀬崇幹氏の活躍が印象に残る。
短篇でとくに印象に残ったのは下半期ではこの作品だ。

詰将棋パラダイス10月号 小学校19
大垣市 三輪勝昭氏作 入選78回
画像

作者は「面白い手順だと思いますが自分では好きな作品ではないですね。」
とおっしゃるが、3手目の4七銀は皆さんのコメント通りかなりの盲点。
7手詰で2.78はなかなか出ない点数だと思います。
解答は出さなかったけど強く印象に残りました。

今のところ全分野で最高点なのは下半期の院3井上徹也氏作「涛龍」。
詰将棋パラダイス7月号 大学院3
長野県 井上徹也氏作 入選26回
画像


大学院の解説では
「116手かけて97とが消えた。
同様に78と、86とが消えると88角には66歩合とするしかなくなる。
同角、同銀でいよいよ収束だ。
なお、駒を消す順は非限定。」
さらっと非限定と書かれていますが解答者的には大問題(笑)
限定を検証するより非限定を検証するほうが難しい。
非限定だろうと推定して解答を出し、実は限定でした×を成立させるには非限定は余詰だから×でないとつり合いが取れないと思うが如何に?
⇒どう考えても順番が限定されているのに順番を間違った解答は×。
ということは、順番が限定されていない作品は、余詰とまでは言わないまでも減価の対象とせざるをえない。
あくまでも全体感の中での話なのでこの作品の場合は問題なし。
2年連続看寿賞受賞濃厚だと思います。

【補追】
ようやく小林看空さんの5手詰を入手したので参考のため貼っておきます。
詰将棋パラダイス幼稚園
昭和51年1月号
画像

300人一局集より

5手詰である−。そしてあえて詰手順を後にまわす。
しばしの間、瞑想されたし−。しかるのちに、またここに戻られたい。

意外性は盲点であり、思考外であり、固定観念の打破である。
この作品に仕かけられた作者のトリックは、5手詰であるといい放った点、この一点にかかっていたのである。

初手は駒をとりたいのをおさえて、両王手。
3手目は、明王手による駒とり、そして、5手目の間接両王手の詰上がり
二度と使えぬトリックである−

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コメント(20件)

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最後の非限定に関するご意見尤もだと思います。
非限定なのであれば出題時に必ず明記するくらいの配慮は必要かと。
ikiron
2012/12/31 09:04
ikironさん
非限定や変別は真剣に番付戦に参戦していると気になります。おっしゃる通り出題時の配慮で印象がかなり変わると思います。
まっつぁんこ
2012/12/31 09:48
私も吉田作が一番印象に残っています。
風みどり先生のお会いした際「涓滴」と共に半期賞に推したは流石とほめたあと、誰がCを付けたか聞き出してしまいました。
EOG
2012/12/31 12:06
EOGさん
短評読むと誰がCつけたか見当がついてしまいます。(笑)まさか無言でCはつけないでしょう?わたしも滅多に書かない短評が載りましたが評価はA。
まっつぁんこ
2012/12/31 12:19
結果稿ではふれられていなかったけれど、三輪作は初手58角のまぎれに対するのがれがすごい。
すなわち以下47桂合、同角、35玉、48金に対して、38歩合でのがれ。
小林看空
2012/12/31 14:48
すみません、初手58角打のまぎれです。
訂正ください。。
小林看空
2012/12/31 14:49
詰パラ1月号で結果稿が出たばかりの作品を早速取り上げて頂きありがたく思っています。
そして小林看空氏からコメントがあり驚いています。
多分看空さんはお気付きかと思いますがこの作品は小林看空作がヒントになっています。
三輪 勝昭
2013/01/01 00:06
誰がCを付けたか…正解です。
それから小林さんのコメントで思い出しましたが、三輪作は最初、58角打、同龍、28金、38龍、58角が作意と思いました。
EOG
2013/01/01 00:18
小林看空さん
コメントありがとうございます。
ページ数に制約があるとはいえ、たしかに5八角打の逃れ順の解説は欲しいところですね。編集部には、もう少し詰将棋の解説ページを確保して作品の魅力を伝えられるように工夫して欲しいなあ(笑)
まっつぁんこ
2013/01/01 19:06
三輪 勝昭さん
コメントありがとうございます。
ヒントになった小林看空作のヒントください(笑)
作品にはいつも注目してますので、又傑作をみせてくださるようお願いします!
まっつぁんこ
2013/01/01 19:12
EOGさん
評価は人それぞれですからアリだとは思います。
私も唯一のCと書かれて少し嫌な気がしたことあります。いいんですけど!(笑)
まっつぁんこ
2013/01/01 19:16
僕の作品の創作のヒントになった作品は昭和51年4月号(結果発表号)幼稚園小林看空作です。
なんちゅう古い作品と言う事で内容を説明します。
一言で言えば18角迄を詰上がりとした作品です。
今はどうなのか分かりませんが当時は27合は無駄合となっていました。
確かな記憶ではないのですが、この種の詰上がりに関して論議され無駄合と決着があった後の作品だったと思います。
小林看空さんは無駄合論議作としてではなく、これが無駄合ならと創った作品だと想像しています。
この真意は小林看空氏にコメントして頂くしかありません。
僕はこれは有効合としか思っていません。
手筋として非常に面白いと感じ、そこで考えたのが27龍、48金の詰上がりです。
それから発表図を考えたのはずっと後なんですが、作品化した図面はかなり長い間創作ノートに眠っていて創ったのを完全に忘れていました。
好きな作品ではないから忘れていて今でも好きな作品ではないのですが、この作品は良い作品で高評価が期待出来ると思い投稿しました。
好きでない理由は半期賞を頂けたら書いてみようと思っていますが、58角打の逃れ方とか龍を動かす理由は気に入っています。
評価されたから言うのではなく良い作品と思っています。
三輪 勝昭
2013/01/02 13:02
三輪さんコメントありがとうございます。
11月号小学校の作品を改めて解いてみましたが本作上回る点は出ないと推定しました。(笑)「好きでない理由」を詰めパラ誌上でぜひ拝見したいものです。
まっつぁんこ
2013/01/02 20:52
看空です。
昭和51年1月号の発表作でしたか。(5作同時発表のうちの1作、担当は吉松氏)
この作品は無駄合か無駄合かの論議で、(当時は)無駄合であると結論されたのを以て創作したものです。
三百人一局集にも書いたように、(幼稚園は)5手詰である、という(先入観が)ひとつのトリックでもあります。

まあ、その後、わたしは詰将棋は、詰め上がりに別に駒が余ってもかまわないのではないか、という作意尊重の立場にあります。
詰め上がりに駒が余っても「詰」には変わりなく、詰め上がりに駒余りを認めれば、無駄合とか無駄合ではない、有効合であるか、有効合でないか、とかいう不毛の論議はなく、もっとすばらしい作品もできるのでないか、と思っています。

さて。
作者が「好きである」「好きではない」ということは関係なく、その作品が野に放たれた瞬間、作品の鑑賞、評価などは(作者を含めての)他者に委ねられるのです。
三輪さんのこの作品は、まぎれの豊富さ、のがれの絶妙さもあり、わたしとしては、A+の評価です。
ただ結果の発表のときの解説は、あまりにも舌足らずではないか、と思い、ひとことコメントしてみました。
すばらしい作品にはそれなりの解説ページが欲しいですね!

では。
小林看空
2013/01/03 09:12
看空さんの作品は「三百人一局集」に選ばれていましたね。
無駄合と主張したくて創ったのではなく、無駄合と結論が出たから創ったと僕が思っていた事は間違いでなかったようですね。

今回のコメントは前回の看空さんのコメントの詰将棋は駒余りを認めたらどうかとの意見についてです。
結論から言うと大反対です。
僕は最後に持駒が余らない事で美しさを表現出来ると思っています。
三輪詰将棋では手順の美しさを求めて創作しています。
僕の詰将棋は詰上がりの綺麗さが最重要で持駒が余っては台無しなんです。

しかし、持駒余りを認める詰将棋を別分野として作るのは大賛成です。
詰将棋は例えると俳句。
俳句は季語が入っていなければなりません。
季語があるから美しいのです。
季語がなければ川柳。
川柳は川柳で俳句にない面白さがあります。
詰将棋は俳句。
駒余りを認める詰将棋(何か良い名称が欲しい)は川柳です。
似てはいるものの全く別物として発展して行くのが望ましいと思っています。
とりあえず看空さんが始めてはどうですか?
駒余り詰将棋は流行ると思います。何せ自由度があるから面白いものが出来るはずです。
駒余り詰将棋は詰将棋の亜流にして欲しくはありません。全くの別物として創って下さい。
とりあえずピッタリの名称が欲しいですね。
三輪 勝昭
2013/01/04 14:06

三輪さんへ
なぜ駒余りを認めた方がいいのではないか、と主張するのか、というと、ひとつには、詰め上がりに駒が余ってはいけない、というのは、きわめて不自然な規則なのだからです。
自然に(実戦的に)考えると「詰」に駒が余るのは当然あることでしょう。

詰将棋の規則は、けっこうあいまいで、詰め方は最善の手でなくてもよく、とにかく相手方を詰めればいいのです。(双方最善となると、ルールが変わってしまう、つまり他の詰め方があっても、とにかく最短で詰めよ、ということになり、これはchessのdirectルールになってしまいます。)
深く考えると最善と定めることはできない、といえるでしょう。
また、持駒を使い切って詰めよ、というわけではない、のです。

小林看空
2013/01/04 17:57
この、前提にある、詰めればいい、というのは、chessでいえば、studyという分野にはいり、これは、勝て、もしくは引き分けを目的にする分野で、必至を含めて、現在の詰将棋は、この分野に近いと思います。ここでは、たと
え手数が長い抵抗があっても、妙手順がある作者の作意手順が尊重されます。

無駄合の概念は駒が余ってはいけない、という(ルール)に、密接に関係に関係していて、これをとっぱらえば、無駄合というものはなくなるのでないか、と思います。
駒が余ってはいけない、という制約は、本来はむしろ解答時の救済ルールで、細かい変化やまぎれをも含めて、解答者には解答する義務があるのですが、明白に省略が可能なときに代表手順としての解答を使ってもいいよ、という補助的なものなのでは、と思います。

ですから、駒余りの作品は不完全とするのは、行き過ぎですし、三輪さんの、持駒が余らない事で美しさを表現出来る、それはそれでひとつの行きかたであると思います。
詰め上がりだけが、詰将棋の魅力ではありません。「詰」に向かう、丁々発止のやりとり、変化・まぎれも楽しみのひとつです。

大道棋は駒余りを容認しています。また、ばか詰にも駒余り容認の「原始図式」といったものもあります。
むしろ現在の詰将棋があまりにも特殊、特化に向かい、詰将棋のいろいろの豊饒な部分を切り捨てているのではないか、危惧している次第です。

では。

看空
小林看空
2013/01/04 17:58
看空さんへ
駒余り不可ルールは美的感覚ですね。
論理的には通用しないルールと言えますね。
だとしたら玉方は最長手順に逃げる。(詰将棋は詰手順は唯一だから詰方は最短手順の必要はないけど玉方最長手順を証明するのに必要)その場合同手数のみ駒余らずに逃げる。
とすれば現在の詰将棋に駒余り可詰将棋になりますね。
駒余り不可は人間の美的感覚ルールでこれがあるからこそ良いものが出来ると思っています。
しかし、これがなければ新たな良いものも出来るはずとも思っています。
現実問題としては別分野として作るのが良い方法と思います。
それでそちらの方が良いものが出来るとなればそちらが主流に取って代わると思います。
とにかく駒余り詰将棋を作る事に関しては大賛成なので是非看空さんに創って頂きたいと思っています。
三輪 勝昭
2013/01/04 20:34
うーん。ちょっと手がけてみますか。。
変則合もの、中合ものに面白いものがありそうです。
また、収束、まとめ方を苦しんでいた作品もいけるかな。。まあ、無駄合かどうかは、あまり考えなくて創作できるかな。

では。

小林看空
2013/01/05 21:49
ようやく小林看空さんの5手詰手に入れたので参考のため貼っておきました。
まっつぁんこ
2013/01/13 22:12

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