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zoom RSS 偽りなき者/ハンナ・アーレント

<<   作成日時 : 2014/05/27 18:52   >>

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偽りなき者/ハンナ・アーレント@ギンレイホール

《悪》についての映画2本。

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(C) 2012 Zentropa Entertainments19 ApS and Zentropa International Sweden.
英題:THE HUNT
製作年:2012年
製作国:デンマーク
日本公開:2013年3月16日
(Bunkamuraル・シネマ ほか)
上映時間:1時間55分
配給:キノフィルムズ

監督・脚本: トマス・ヴィンターベア

キャスト
ルーカス☆マッツ・ミケルセン
テオ☆トマス・ボー・ラーセン
クララ☆アニカ・ヴィタコプ
マーカス☆ラセ・フォーゲルストラム
グレタ☆スーセ・ウォルド


【ストーリー】
親友の娘クララの作り話が原因で、変質者のレッテルを貼られてしまったルーカス(マッツ・ミケルセン)。クララの証言以外に無実を証明できる手段がない彼は、身の潔白を説明しようとするが誰にも話を聞いてもらえず、仕事も信用も失うことになる。周囲から向けられる憎悪と敵意が日ごとに増していく中、ルーカスは自らの無実を訴え続けるが……。

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(C) 2012 Heimatfilm GmbH+Co KG, Amour Fou Luxembourg sarl,MACT Productions SA ,Metro Communicationsltd.
英題:HANNAH ARENDT
製作年:2012年
製作国:ドイツ
日本公開:2013年10月26日
上映時間:1時間54分
配給:セテラ・インターナショナル

監督・脚本: マルガレーテ・フォン・トロッタ

キャスト
ハンナ・アーレント☆バルバラ・スコヴァ
ハインリッヒ☆アクセル・ミルベルク
メアリー・マッカーシー☆ジャネット・マクティア
ロッテ☆ユリア・イェンチ
ハンス☆ウルリッヒ・ノエテン
ウィリアム☆ニコラス・ウッドソン


【ストーリー】
1960年、ナチス親衛隊でユダヤ人の強制収容所移送の責任者だったアドルフ・アイヒマンが、イスラエル諜報(ちょうほう)部に逮捕される。ニューヨークで暮らすドイツ系ユダヤ人の著名な哲学者ハンナ(バルバラ・スコヴァ)は、彼の裁判の傍聴を希望。だが、彼女が発表した傍聴記事は大きな波紋を呼び……。

【感想】
人間が存在する限り悪も存在する。

「偽りなき者」でルーカスは、クララのついた何気ない嘘で窮地に追い込まれる。
クララの作り話はルーカスへの好意の裏返し。
仲のあまりよくない両親をもち疎外感の強いクララ。
大好きなルーカスへの好意のあらわれ(唇へのキス)をたしなめられる。
彼女にとって唯一のよりどころを無くしたくない為作り話をしてしまう。
他愛無い嘘が周りの大人のせいで波紋をひろげる。

クララの作り話を必要以上に重大視する園長。
彼女は過去に何らかの問題をかかえているに違いない。
自身も性的虐待をうけたとか。
ルーカスに含むところがあるようには見受けられなかったのでそう思った。
客観的に事実を調べているようでそうではない。
思い込みでルーカスを変質者と決めつけ重大な結果を招く。

ルーカスの被害の一番大きな原因は彼女だ。

園長のプロパガンダの成果で、小さい街のほとんどの人がルーカスに対しアゲインストになる。
食料品店では購入を拒否され、なぐられる。
家に石が投げ込まれ、愛犬ファニーは殺されてしまう。

一方の「ハンナ・アーレント」ではアイヒマンの悪が考察される。

アイヒマンの主張は、自分は官吏としての務めを果たしただけ。
務めを果たさなければ自分自身の身が危なかった。
ごく簡単に述べるとそういうことだ。

ハンナ・アーレントは、アイヒマンの悪を「凡庸の悪」と呼ぶ。
思考停止状態となり、ごく普通の人間がホロコーストのような史上最大級の悪事をはたらいてしまう。

収容所経験のあるハンナ・アーレントの客観的な分析は他のユダヤ人から大ブーイング。
ナチに協力したユダヤ人もいたこと、この事実を述べたことが気に入らない。
ハンナはナチ協力者呼ばわりされ、大学の教職解除要求をつきつけられてしまう。

人間存在=凡庸な悪(笑)  

物事を客観的にとらえ真実を見抜く力のある者は少数派。
たいていの人は、後になって考えれば何で?というようなことを真に受けて行動してしまう。
大きな声にさからって行動するのは難しい。
そしてすぐに思考停止状態が蔓延する。
(戦前の日本なんかは典型的事例)

ハンナ・アーレントは「凡庸な悪」と「根源的な悪」は違うと言っていたがよくわからなかった。
この2本の映画で、根源的悪を感じたシーンはひとつしかなかった。
それは、「偽りなき者」のラスト。
鹿狩りにでかけたルーカスが何者かにより狙撃されるシーンである。

いずれにせよ、人間がいる限り悪が存在し、悪を描いた映画が作られるのは確かである。


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タイトル (本文) ブログ名/日時
映画・偽りなき者
2012年 デンマーク 原題 JAGTEN 英題 THE HUNT ...続きを見る
読書と映画とガーデニング
2014/05/31 14:39
【TIFF_2012】『ハンナ・アーレント』 (2012) / ドイツ
原題: Hannah Arendt 監督: マルガレーテ・フォン・トロッタ 出演: バルバラ・スコヴァ 、アクセル・ミルベルク 、ジャネット・マクティア 、ユリア・イェンチ 、ウルリッヒ・ノエテン 、ミヒャエル・デーゲン ...続きを見る
Nice One!! @goo
2014/06/03 09:26
偽りなき者 /THE HUNT/JAGTEN
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我想一個人映画美的女人blog
2014/08/01 11:07

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
『ハンナ・アーレント』みちいな、ちょっと難しめなマニアっぽさを持つ作品ってのは、やっぱりTIFFで見ちゃうに越したことないですね。
公開されたら少ないシアターにどどーっと人が詰めかけて立ち見とかだったら、多少高くても席がちゃんと取れて、集中して観れる方がいいですわ。
rose_chocolat
2014/06/03 09:30
rose_chocolatさん
TIFFはサラリーマンにはちと厳しいものがあります。
昨年は結局一度も行きませんでした。
みんながどどーっと行く映画はパスしてギンレイを待ちます。(笑)
まっつぁんこ
2014/06/03 13:01

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