マーターズ

監督: パスカル・ロジェ画像
キャスト
アンナ☆モルジャーナ・アラウィ
リュシー☆ミレーヌ・ジャンパノイ
カトリーヌ・ベジャン
イザベル・ジャス
エミリー・ミスクジャン
マイク・チャット
ガエル・コアン
アニー・パスカル
リュシー☆ジェシー・パム
アンナ☆エリカ・スコット

【ストーリー】
1970年代のフランス、何者かに拉致監禁され、長期にわたり虐待を受け続けた少女リュシー(ジェシー・パム)は自力で逃げ出し、傷だらけの状態で発見される。
養護施設に収容された彼女は心を閉ざしていたが、同年代の少女アンナ(エリカ・スコット)にだけは心を許していた。
15年後、リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)は自分を監禁した相手を発見し、猟銃を手に犯人宅を訪れる。
【感想】
深夜に一人でみたらかなり怖い作品。
本作はフランス映画祭のホラー・ナイト3本立てて上映された作品の中のひとつ。
この作品が一番怖かったという感想も聴いたので期待して観にいった。
フランス映画祭の時のインタビューで、パスカル・ロジェ監督はこの作品はフランスではなかなか受け入れてもらえないと語った。
その理由は、残酷描写の故ではなかろう。

映画は、リュシーが何者かに拉致監禁された倉庫街から自力で脱出する場面から始まる。
幼い頃監禁犯から自力で脱出したリュシーが、15年後に犯人の家に銃をもって押し入る。
どんな復讐を行うのか?
期待して観ていたら復讐自体はわりとあっけなかった。
こんなに簡単に復讐が終わっていったいこの後どう展開するのか?
そのうちに、以前に見た「ハイテンション」のような描写が始まる。
一瞬又か!と思った。
が、その後の展開は予想とは全く違った。
後半部分はネタバレするとつまらないので内容にふれることはできない。

この映画を見た日の前日に見た“ホッタラケの島” とは真逆の実に不快な映画だった。
が、チラシにある通り、こんな映画を観たことがないことは否定できない。
一神教を信じる欧米の人々にしか決して作れない作品だ。
ラストは結構奥深いものがあった。
が、彼女は、自分の犯した間違いを恥じたのではなかろう。
自分たちが信じていたものが崩壊したからだ。

この後半部分は、実に愚かな人間が活写されていた。
神も死後の世界も無いと思っている者にはバカバカしい行為である。
一神教の世界では、ドーキンスのように分厚い本を書かないと、「神は妄想である」ことを説得できない。
そういう世界観の中でのお話。
この映画が、欧米で受け入れてもらえない理由は、残酷描写ではない。
狂信者を描いて宗教家のいやなところを突いているからだと私は理解した。

最後に温厚篤実そうな者たちが集まってくる。
とんでもない残酷行為を行っているのに全く無自覚な救いようのない人々である。
ターミネーター(でも何でもいい)が皆殺しにして終われば良かったのにとわたしは思った。
特に後半は意外性とショッキングな描写の連続で、ホラー好きには文句なくおすすめできる作品であったと思う。

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この記事へのコメント

mig
2009年09月04日 14:20
こんにちは、いつもTBありがとうございます。
観た方の意見聞きたかったです★
こちらご覧になっていたので読ませてもらいました、

>とんでもない残酷行為を行っているのに全く無自覚な救いようのない人々である

本当そうでしたよね。
単なるスプラッターものではなく何か人間の愚かさも描いている気がします。
気持ち玉入れておきました~
今後もよろしくお願いしますね。
まっつぁんこ
2009年09月04日 21:39
migさん こんばんは!
コメントと気持玉ありがとうございます。
コメントと気持玉が殆ど無いのが特徴のブログなので嬉しいです。(笑)
鋲をひっこ抜くシーンは痛そうで顔をしかめながら観ておりました。
人間の愚行を余すところ無く描いた見所の多い作品だと思います。

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