平成22年度看寿賞

7月1日(金)詰将棋パラダイス7月号到着。
今月号の目玉はなんといっても“看寿賞”の発表であろう。
ところが、雑誌の到着よりネットでの発表の方が早い。
雑誌が来る前に審査結果は既に知っていた。
なんともしまりのない話ではある。(笑)

今年の審査結果

短編賞 該当作なし
中編賞 該当作なし
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長編賞 井上徹也作
「シンメトリー」
詰将棋パラダイス
7月号大学院 
501手詰










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長編賞 添川公司作
「奇兵隊」
詰将棋パラダイス
11月号大学院 
123手詰

下半期の大学院半期賞受賞作2作がそのまま看寿賞も受賞した。

長編賞の2作については後でふれるとして、私が問題にしたいのは、短編と中編の該当作なしのほうである。
毎年似たようなことを私は書いている。
が、今年ほど問題点が明確になった年はないと思うのだ。

委員のコメントで私が違和感をもっとも感じたのは「看寿賞という感じがしません」というコメント。
何をかくそう、柳田委員長のコメントである。(笑)
他の年度の受賞作でも「看寿賞という感じがしない」作品はたくさん受賞しております!

看寿賞とはいったい何なのでしょうか?

①一定の看寿賞受賞基準というものがあり、その基準を上回る作品
②該当年度でもっとも優れている作品

委員長のコメントからは、①としか判断のしようがありません。
が、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?
①か②二者択一はできないとしても、②を基本に①を満たしている作品がたくさんある場合は増賞も考慮する。
そんなところが妥当でしょう。

今年も10ページ以上にわたって、あ~だこ~だと議論しております。
が、この結果では空しい議論と言わざるをえません。

まずは、看寿賞というものがいったい何なのか?
それを明確にしてから選定・審査していただきたいものです。

受賞作についての蛇足をひとこと、ふたこと。
“シンメトリー” については予想通りという他はないのでコメントしません。

“奇兵隊” について。
私は初の全駒使用からの四桂詰めと勘違い。
どうやら前例があるようで探してみましたがネット上にはない?

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そこで将棋墨酔ひっぱり出してきて確かめた。

七條兼三作
四桂詰
近代将棋
昭和63年5月号
99手詰

第71期塚田賞受賞

この作品の場合、盤面右上に四桂が全て配置されている。
駒を消去していかに四桂詰めの舞台に持ち込むかが勝負。
それでも充分にすごい。
よって塚田賞を受賞している。

添川氏作の場合、詰め上がりの四桂は全て初形の盤面には存在しない桂である。
しかも、最下段の9段目か8段目に三桂を打ちおろし、その桂が桂馬跳びしながら玉を追い詰めていく構成になっている。
やはり次元の違う作品であることに間違いはない。

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この記事へのコメント

まっつぁんこ
2011年07月08日 23:05
風みどりさんコメントありがとうございます。
確かに81手目作意5二歩成のところ、6三飛 7一玉 7三飛成 7二金 8ニ角 以下余詰ですね。
まさかこんな有名作に余詰が未発見で残されているとは思いませんでした。
他の作品群もきっとボロボロです。
大村さんの彷徨にはびっくりしました。

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