灼熱の魂

灼熱の魂@TOHOシネマズシャンテ スクリーン2

(C) 2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) - TS Productions sarl. All rights reserved.画像
英題: INCENDIES
製作年: 2010年
製作国: カナダ/フランス
日本公開: 2011年12月17日
(TOHOシネマズ シャンテ ほか)
上映時間: 2時間11分
配給: アルバトロス・フィルム

監督・脚本: ドゥニ・ヴィルヌーヴ

キャスト
ナワル・マルワン☆ルブナ・アザバル
ジャンヌ・マルワン☆メリッサ・デゾルモー=プーラン
シモン・マルワン☆マキシム・ゴーデット
公証人ジャン・ルベル☆レミー・ジラール


【ストーリー】
ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)の母親ナワル(ルブナ・アザバル)が永眠する。
後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人(レミー・ジラール)により、母の遺言が読み上げられる。
その内容は、所在がわからない自分たちの父と兄に手紙を渡してほしいというもので……。

【日記】
12月29日(木)に一度目のトライ。
混雑していて前から3列目までの席でのご案内とアナウンスがあった。
あっさりとあきらめて翌日30日(金)の予約をして帰ってきた。
交通費かけてないし、ヒマだからなるべく良い状態で観たい。
翌日30日(金)に出かけてみると、結構空いている。
前日はわざわざ休みを取ったのに、巷間はもともと休みの人が多いようだ。
30日は皆休みだけど、わざわざ日比谷に映画を観に来る人は少ないということがわかった。

【感想】
映画の冒頭は、レディオヘッドの“You and Whose Army”が鎮魂歌か子守歌のように流れる印象的なシーンで始まる。そこに、頭を剃り上げられる少年の姿が映される。
この少年はいったい何者か?まったくわかりません。(笑)
映画を観終わるとわかります。重要なシーンなので目をかっぽじって観てください。

次は、ナワル・マルワンが亡くなり、姉弟に2通の謎めいた手紙が残されるシーンです。

葬儀について-
棺には入れず祈りもなし、裸で埋葬してほしい。
世の中に背を向け、うつぶせの状態で。
墓石と墓碑銘-
墓石はなし。私の名はどこにも刻まないこと。
約束を守れぬ者に墓碑銘はない。

ジャンヌ。
その封筒はあなたの父親宛です。彼を見つけ、封筒を渡して。
シモン。
その封筒はあなたの兄宛です。彼を見つけ、封筒を渡して。

2つの封筒が相手に渡されたら、あなたたちに手紙が。
-沈黙が破られ、約束が守られる。
その時初めて私の墓に墓石が置かれ、名前が刻まれる。

その後のストーリーは、章立てになっている。
主にジャンヌが父親と兄を探索するシーンと、ナワルの過去のシーンが交互に語られて進行。

Les Jumeaux | 双子
Nawal | ナワル
Daresh | ダレシュ
Le Sud | 南部
Dressa | デレッサ
Kfar Ryat | クファリアット
La Femme Qui Chante | 歌う女
Sarwan Janaan | サルワン ジャナーン
Nihad | ニハド
Chamseddine  | シャムセディン

この映画はネタバレ厳禁!
ストーリーについては、映画観て確認してください。(笑)
わたしは、アカデミー外国語映画賞とった“未来を生きる君たちへ”よりこちらの映画の方が10倍引き込まれました。

最後はすべての謎が氷解し、ナワルの手紙の封印が解ける。

     ・
     ・
     ・
勘の鋭い人は、以下の手紙はパスしてくださいね(笑)
     ・
     ・
     ・

どこから物語を始める?
あなたたちの誕生?
-それは恐ろしい物語。
あなたたちの父親の誕生?
-それはかけがえのない愛の物語。
あなたたちの物語は約束から始まった。怒りの連鎖を絶つために。
あなたたちのおかげで約束は守られ、連鎖は断たれた。
やっとあなたたちを腕に抱きしめ、子守歌を歌い、慰めてあげられる。
共にいることが何よりも大切・・・・・・。
心から 愛している。

こんな重厚な物語が生み出せるのも、宗教のおかげである。
宗教があるから、争いが起き、悲劇も起き、そして物語が紡ぎ出される。
“未来を生きる君たちへ”よりこちらの映画の方がテーマがより深い。
宗教批判ともとれる内容がアカデミー賞審査員にはマイナスだったのだろう。

【つけたし:まっつぁんこの聴いて観るシネマ】
映画の冒頭のシーンで流れるレディオヘッドの“You and Whose Army”です。
この男の子は誰でしょう?



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

rose_chocolat
2012年01月14日 11:01
しばらく記事書けないくらいでしたね。 内容としては明らかに『未来を生きる君たちへ』より数段レベルが深いと思いました。
まっつぁんこ
2012年01月14日 11:19
rose_chocolatさん おはようございます。
こちらの方がはるかに深いですよね?
やっぱり私もそう思うなあ。(笑)
rose_chocolat
2012年01月15日 09:11
改めてこのようつべ観ると、冒頭からの持って行き方も見事ですよね。 映像だけで惹きこむのが上手い監督。 無駄がない。
それにしても男の子は非常事態には手荒く扱われて気の毒。

この記事へのトラックバック

  • 灼熱の魂

    Excerpt: レバノン出身の劇作家ワジ・ムアワッドの同名戯曲を『渦』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。中東からカナダに移り住んだとある女性ナワルが辿った壮絶な人生をその娘ジャンヌと息子シモンが辿る。次第に明らか.. Weblog: LOVE Cinemas 調布 racked: 2012-01-04 15:04
  • 「灼熱の魂」

    Excerpt: 予告編を見るたびに泣けていたけど…本編を観て、それほどでもなかった…。 Weblog: 或る日の出来事 racked: 2012-01-04 19:09
  • 2011年12月23日 『灼熱の魂』 TOHOシネマズ日比谷シャンテ

    Excerpt: 『灼熱の魂』を鑑賞してきた。 こんな惨劇が行われていたのに、よく生きてそして子供たちと一緒に 暮せたなと感心 【ストーリー】  ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プー.. Weblog: 気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!) racked: 2012-01-04 20:50
  • 灼熱の魂・・・・・評価額1650円

    Excerpt: 家族の歴史に隠された、血塗られた闇。 「灼熱の魂」という邦題は観て納得。 原題の「Incendies」は仏語で“火事”の意味だが、これは正に燃え上がる炎の様な熱い魂を持った、力のある映画だ。 .. Weblog: ノラネコの呑んで観るシネマ racked: 2012-01-04 21:05
  • 『灼熱の魂』

    Excerpt: (原題:Incendies) ----これは、スゴく 評判の高い作品だよね。 画像を観ていると、とてもカナダ・フランス製作には見えないけど…。 「そうだね。 タイトルもタイトルだし、 土っぽい感.. Weblog: ラムの大通り racked: 2012-01-05 13:43
  • 灼熱の魂

    Excerpt: 灼熱の魂 ★★★★☆(★4つ) 母の遺言から始まった、父と兄を探す旅。 国境を越えて、時を越えて、 母の過去のなかへ―。 宗教上の理由から、愛する人を殺され、子どもは孤児院へ。 政治犯としてと.. Weblog: 食はすべての源なり。 racked: 2012-01-08 20:41
  • 『灼熱の魂』 (2010) / カナダ・フランス

    Excerpt: 原題: INCENDIES 監督: デニ・ヴィルヌーヴ 出演: ルブナ・アザバル 、メリッサ・デゾルモー=プーラン 、マキシム・ゴーデット 、レミー・ジラール  、アブデル・ガフール・エラー.. Weblog: Nice One!! @goo racked: 2012-01-14 10:59
  • ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『灼熱の魂』

    Excerpt: 注・内容、結末に触れています。レバノン出身の劇作家ワジディ・ムアワッドの原作をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した『灼熱の魂』。出演はルブナ・アザバル、レミー・ジラール。物語・自らのルーツを語る事はお.. Weblog: 映画雑記・COLOR of CINEMA racked: 2012-01-23 23:55
  • 『灼熱の魂』 3つの特長と3つの弱点

    Excerpt:  どう考えてもおかしいと思った。  この傑作がアカデミー賞外国語映画賞のカナダ代表に選出され、ノミネート作品5本のうちに選ばれながら、肝心の受賞を逃すなんておかしい。  そこで第83回アカデミー賞.. Weblog: 映画のブログ racked: 2012-01-27 20:35
  • 灼熱の魂

    Excerpt: Data原題INCENDIES原作ワジ・ムアワッド監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演ルブナ・アザバル メリッサ・デゾルモー=プーラン マキシム・ゴーデット公開2011年 12月 Weblog: 映画 K'z films 2 racked: 2012-02-03 21:07
  • 映画『灼熱の魂』を観て~2011年で最も印象的だった作品

    Excerpt: 11-88.灼熱の魂■原題:Incendies■製作年・国:2010年、カナダ・フランス■上映時間:131分■字幕:松浦美奈■料金:1,800円■鑑賞日:12月19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ .. Weblog: kintyre's Diary 新館 racked: 2012-02-11 13:55
  • 灼熱の魂

    Excerpt:  『灼熱の魂』を日比谷のTOHOシネマズシャンテで見ました。 (1)随分と地味な映画ながら良い作品だと耳にしたものですから見に行ってきました。  確かに衝撃的な良作に違いありませんが、それにしても大.. Weblog: 映画的・絵画的・音楽的 racked: 2012-02-19 07:42
  • 「灼熱の魂」

    Excerpt: 母から託された二通の手紙。 右足のタトゥー。 歌う女。 Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 racked: 2012-03-30 19:12
  • 灼熱の魂

    Excerpt: DVDにて観賞 映画評論家おすぎが絶賛していた映画。 解説 『渦』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督と脚本を務め、レバノン出身 の劇作家ワジ・ムアワッドの原作を映画化した珠玉の人間ド.. Weblog: A Day In The Life racked: 2012-05-04 11:34
  • 灼熱の魂

    Excerpt: 亡くなった父親と実在しない兄に宛てた2通の遺言状を双子姉弟に託して他界した母親。二人は真実を確かめるために、母親がカナダに亡命する前の故郷である中東の地を訪ねるのだが…。 この母親の過去を追.. Weblog: いやいやえん racked: 2012-06-20 09:13