スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズ@一ツ橋ホール

(C) Universal Pictures (C) Francois Duhamel
英題:STEVE JOBS
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開: 2016年2月12日
上映時間: 2時間2分
配給: 東宝東和
監督・製作: ダニー・ボイル
キャスト
スティーブ・ジョブズ☆マイケル・ファスベンダー
ジョアンナ・ホフマン☆ケイト・ウィンスレット
スティーブ・ウォズニアック☆セス・ローゲン
ジョン・スカリー☆ジェフ・ダニエルズ
アンディ・ハーツフェルド☆マイケル・スタールバーグ
クリスアン・ブレナン☆キャサリン・ウォーターストン
リサ・ブレナン(19歳)☆パーラ・ヘイニー=ジャーディン
リサ・ブレナン(9歳)☆リプリー・ソーボ
リサ・ブレナン(5歳)☆マッケンジー・モス
アンドレア・カニンガム☆セーラ・スヌーク
他
【ストーリー】
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。
【独り言】
最近他にもスティーブ・ジョブズという映画があった。
最近みた映画で一番似た感じをうけたのは “バードマン”。
3つの重要なプレゼンテーション前におけるジョブスを活写。
切り口のまったく違う映画でおもしろかった。
ちょうど今読んでいる
“脳・戦争・ナショナリズム”という本でスティーブ・ジョブスが言及されていた。
剛志(中野剛志:批評家、東大教養学部卒)
あるビジネスマンが「日本はスティーブ・ジョブスのような者が生まれない国だからダメだ」と偉そうに言うから、「アメリカだって、ジョブスのような奴は一人しか生まれていないだろう」と言ってやったことがある。
ああいう紋切り型の日本批判が私は大嫌いでしてね。
信子(中野信子:脳科学者、東大工学部卒)
「じゃ、おまえがジョブスになってみろよ」と言いたくなりますよね。
確かにアメリカにはイノベーターは多いかもしれないけど、日本でジョブスのような人物が出てきたら、寄ってたかって潰されるだけでしょう。
最近“サワコの朝”にも出演していた中野信子氏が脳科学の観点で日本にジョブスがうまれにくい理由を説明してくれる。
脳内には、セロトニン、アドレナリン、ドーパミンという三大神経伝達物質が存在。
セロトニンが少ないと不安感情を助長するので、新しいものをなかなか受け入れようとしない。
日本人は、調査が行われている世界の国の中では最もセロトニンを使いにくい脳をもった民族なんだそうだ。
セロトニン不足は、セロトニンそのものの分布が少ないというよりも、セロトニントランスポーターという蛋白質が少ないことに起因する。
セロトニンが多いか少ないかは、遺伝子の組み合わせで決まる。
セロトニントランスポーターの量を決定する遺伝子の組み合わせは SS(少ない・少ない)SL(少ない・多い)LL(多い・多い)の3通り。
日本はSS型とSL型を併せた割合が98%でそんな国は世界で日本だけ。
日本人はむやみに新しいものに跳びついたり果敢にリスクをとったりしない。
そういう形質は、長い間の島国生活で、生存に都合が良かったため、はぐくまれた。
映画の世界も音楽の世界も、これだけドメスティックな国は世界中みまわしても日本が突出している。
現在世界中でアデルの “25”がチャートの1位を飾っている。
世界の主要国のチャートをみまわして1位になっていないのはギリシャと韓国と日本だけ。
日本の7位はずらっと並んだ1位の中でひときわ異彩をはなっている。
それもこれも、脳内物質の特異性によるものだった。
というわけで、島国日本の観客に、こんなスティーブ・ジョブスの映画がうけるわけがないのである。(笑)

(C) Universal Pictures (C) Francois Duhamel
英題:STEVE JOBS
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開: 2016年2月12日
上映時間: 2時間2分
配給: 東宝東和
監督・製作: ダニー・ボイル
キャスト
スティーブ・ジョブズ☆マイケル・ファスベンダー
ジョアンナ・ホフマン☆ケイト・ウィンスレット
スティーブ・ウォズニアック☆セス・ローゲン
ジョン・スカリー☆ジェフ・ダニエルズ
アンディ・ハーツフェルド☆マイケル・スタールバーグ
クリスアン・ブレナン☆キャサリン・ウォーターストン
リサ・ブレナン(19歳)☆パーラ・ヘイニー=ジャーディン
リサ・ブレナン(9歳)☆リプリー・ソーボ
リサ・ブレナン(5歳)☆マッケンジー・モス
アンドレア・カニンガム☆セーラ・スヌーク
他
【ストーリー】
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。
【独り言】
最近他にもスティーブ・ジョブズという映画があった。
最近みた映画で一番似た感じをうけたのは “バードマン”。
3つの重要なプレゼンテーション前におけるジョブスを活写。
切り口のまったく違う映画でおもしろかった。
ちょうど今読んでいる
“脳・戦争・ナショナリズム”という本でスティーブ・ジョブスが言及されていた。
剛志(中野剛志:批評家、東大教養学部卒)
あるビジネスマンが「日本はスティーブ・ジョブスのような者が生まれない国だからダメだ」と偉そうに言うから、「アメリカだって、ジョブスのような奴は一人しか生まれていないだろう」と言ってやったことがある。
ああいう紋切り型の日本批判が私は大嫌いでしてね。
信子(中野信子:脳科学者、東大工学部卒)
「じゃ、おまえがジョブスになってみろよ」と言いたくなりますよね。
確かにアメリカにはイノベーターは多いかもしれないけど、日本でジョブスのような人物が出てきたら、寄ってたかって潰されるだけでしょう。
最近“サワコの朝”にも出演していた中野信子氏が脳科学の観点で日本にジョブスがうまれにくい理由を説明してくれる。
脳内には、セロトニン、アドレナリン、ドーパミンという三大神経伝達物質が存在。
セロトニンが少ないと不安感情を助長するので、新しいものをなかなか受け入れようとしない。
日本人は、調査が行われている世界の国の中では最もセロトニンを使いにくい脳をもった民族なんだそうだ。
セロトニン不足は、セロトニンそのものの分布が少ないというよりも、セロトニントランスポーターという蛋白質が少ないことに起因する。
セロトニンが多いか少ないかは、遺伝子の組み合わせで決まる。
セロトニントランスポーターの量を決定する遺伝子の組み合わせは SS(少ない・少ない)SL(少ない・多い)LL(多い・多い)の3通り。
日本はSS型とSL型を併せた割合が98%でそんな国は世界で日本だけ。
日本人はむやみに新しいものに跳びついたり果敢にリスクをとったりしない。
そういう形質は、長い間の島国生活で、生存に都合が良かったため、はぐくまれた。
映画の世界も音楽の世界も、これだけドメスティックな国は世界中みまわしても日本が突出している。
現在世界中でアデルの “25”がチャートの1位を飾っている。
世界の主要国のチャートをみまわして1位になっていないのはギリシャと韓国と日本だけ。
日本の7位はずらっと並んだ1位の中でひときわ異彩をはなっている。
それもこれも、脳内物質の特異性によるものだった。
というわけで、島国日本の観客に、こんなスティーブ・ジョブスの映画がうけるわけがないのである。(笑)
この記事へのコメント
“日本にジョブスがうまれにくい理由”はなかなか興味ぶかいです。なるほど!
字幕追うのがたいへんでした。
かといって吹替えでは台無しでしょう。
原語のまま理解できる人と同じベースで評価できないのが残念ですね。
ジョブズは凡人の私には理解できませんが(笑)
面白かったけどすぐに忘れそう。
セリフはよほど印象に残るもの以外全部消える。
メモっておかないと印象に残ったセリフも忘れる。
絵のほうが記憶に残っていたりしませんか?
この映画では記憶に残る絵なかったですけど(笑)
確かにどちらも客には見えないビハインド・ザ・シーンにこそ、全てのドラマがあるって映画でした0ね!
「アシュトン・カッチャーの激似っぷりが話題となった2013年版の映画は、つまらなくはないけれど中途半端で心に残らない作品だった」その通りですね。激似しか印象に残っていません。
ケイト・ウィンスレットがゴールデン・グローブ助演女優賞を受賞しましたがオスカーは別の人のような気がしますがどうなるか楽しみです。
コメント欄を汚してしまって恐縮ながら、「脳科学」とは、Wikipediaで「神経科学の俗名であり、専門的・学術的な文献ではあまり使われない」とされており、そんな脳科学者に「日本人はむやみに新しいものに跳びついたり果敢にリスクをとったりしない」と言われると、日本軍の真珠湾攻撃は巨大な「リスク」を“果敢に”とったから行われたのではとか、「音楽の世界も、これだけドメスティックな国は世界中みまわしても日本が突出している」との脳科学者の言に対しては、小澤征爾がグラミー賞をとったではないか、などと混ぜっ返したくなる捻くれ者にクマネズミはなってしまいます。
「音楽の世界も・・・」以降は私の感想です。
日本でヒットする曲が最近特にあまりにもドメスティックなのは事実なので。
小澤征爾や坂本九は例外中の例外だと思います。sukiyakiがアメリカで3週間も1位になったなんて今ではとても信じられません。でも50年前も日本人のセロトニンは今とたぶんいっしょですね(笑)
セロトニンなどの脳内物質ですべてが説明できるとは思いませんが統計的に語れることは多いと考えます。