コンカッション

コンカッション@文京シビック小ホール
画像
(C) 2015 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and Village Roadshow Films Global Inc. All Rights Reserved.
英題:CONCUSSION
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年10月29日
上映時間:2時間2分 配給:キネマ旬報DD

製作: リドリー・スコット / ジャンニーナ・スコット
監督・脚本: ピーター・ランデズマン

キャスト
ベネット・オマル☆ウィル・スミス
ジュリアン・バイレス☆アレック・ボールドウィン
シリル・ウェット☆アルバート・ブルックス
マイク・ウェブスター☆デヴィッド・モース
スティーブ・デコスキー☆エディ・マーサン
プリマ・ムティーソ☆ググ・ンバータ=ロー


【ストーリー】
医師のベネット・オマル(ウィル・スミス)は、ナイジェリアからアメリカへと渡る。検死官としても働く彼は、アメリカンフットボールのリーグNFLを引退した元ピッツバーグ・スティーラーズのスター選手、マイク・ウェブスター(デヴィッド・モース)の変死解剖を担当することに。その結果、マイクの死が頭部への激しいタックルが原因で引き起こされる脳の病気・慢性外傷性脳症であることを突き止め、論文にして発表する。しかし、NFLはその見解を全面的に否定し……。

【感想】
これまた自力当選ならずお誘いにて鑑賞。
いつもありがとうございます。

相変わらず文京シビックセンター小ホールの鑑賞環境は最低。
前回の「きみがくれた物語」の時と同じだったので、これはメディアが悪いのではなく映写機材が悪いことが明白になった。
カメラが引いて遠景を映す時の映像が特にひどく白黒みたいにみえる。
ウィル・スミスが大きく映るような近景はまし。
それから、冷房が効き過ぎである。
こちらはコストダウンを提案したい。
おれは文京区民でいっぱい区民税を納めているので改善を要求する権利がある(笑)
いつも通り映画にふれずに御託だけで終わっても良いのだが・・・

映画は発展性なかったが良かった。
ウィル・スミスの顔つきがいつもと違ってシリアス。
内容は何も知らずにみたので驚いた。

冒頭はマイク・ウェブスターのNFLにおける雄姿である。
なんだ、またアメフトでウィル・スミスが大暴れするバカ映画かと・・・(笑)
失礼しました。

次は、裁判で鑑識医として証言するベネット・オマルの姿が描かれる。
たくさん学位をもち、MBAに挑戦するお医者さんとはびっくり。
被疑者が血友病で、誤認逮捕であることを証明する。

以下ネタバレしますので未見で内容について知りたくない方はご注意ください。

などという前段があり、物語は佳境にはいっていく。
発端はオマルがマイク・ウェブスターの病理解剖を手掛けるところからだ。
彼はCTに映らず、見た目も正常に見えるマイクの脳に異常を感じる。

そこで何をしたか?
ホルマリンで脳組織を固定し、切片を作って顕微鏡で診断したのである。
映画の中でオマルが少し説明していたとおり、脳は脳脊髄液の中に浮いている。
生きていれば豆腐が液体の中に浮いている感じと思えばよい。
豆腐は切片にできないのでホルマリンで固定する。

自費で検査して病気を発見するのである。
わたしは無知でCTE(慢性外傷性脳症)なるものを知らなかったので、BSEかと思った。
が、見ているうちにそうでないことにようやく気が付く。

その後、お話は、CTEを認めたくない、NFLとの闘いに進展していく。
巨大な金が絡んでくると真実を詳らかにして権力構造に認めさせるのは困難。
わたしが想起したのはサリドマイドである。
TBIもサリドマイドも起きている現象をみれば原因と結果がつながっていそうにみえる。
が、発生機序はよくわからない。(サリドマイドは最近ようやく解明)
データを集め、有意であることを示しても集金マシーン(権力構造)は認めない。
全員に起きるわけでないことや、原因となる傷害をうけてから症状が顕在化するまでが長く証明が難しいことが問題をより困難にする。
認めないのであれば、認めない本人を対象に実験したいところ。
でも人体実験はできない。
大きな金がからむと、集金マシーン(権力構造)に被害者は無視される。
たくさん被害者が出てからでないと救済の手はさしのべられないのである。

CTEの場合は発見が2002年で7年後には認めざるを得なくなっているようだ。
サリドマイドは1959年ごろ発生して和解は15年後の1974年。
集金マシーン(権力構造)に良心を期待するのはムリ。
一般大衆もよほどのことがないかぎり問題をみとめない。
この映画で描かれているとおり、オマルは人気スポーツを邪魔する敵。
せっかくこんな映画を作っても興行は大コケするわけである。
それくらい人気が高く華やかなハーフタイムショーで盛り上がるNFLの暗部を描いて秀逸な作品。

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この記事へのコメント

yutarou
2016年10月05日 16:10
環境のせいで映画に集中できなかったw
是非、区民を代表して機材交換申し仕入れを!
まっつぁんこ
2016年10月05日 22:23
yutarouさん
そういえば開映時間も変でした。
区長が遠ちゃんに変わってから色々良くないような気が・・・
KGR
2016年11月23日 15:05
なぜ映写室を使わずにプロジェクター試写会にしたのか疑問でした。
ビデオスルーのDVD(ブルーレイ)試写会なのか、とすら思いました。
画面は暗いし粗い。
社会派の問題作なのかもしれませんが、これで高評価を望むのは無理

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