シャネル&ストラヴィンスキー

1月7日(木)は今年の試写会初め@新宿明治安田生命ホール。
演しものは『シャネル&ストラヴィンスキー』。
英題 COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY。
シャネル三作品の棹尾を飾る作品である。

観客はいつにもまして女性多し。
こんな調子ではすぐに上映が終了になりそうだ。(笑)
だいたい、クラシック好きは男の方が多いだろう。(偏見?)
古典派ならともかく、ストラヴィンスキーを聞く人はさらに少ないと思う。
題材からみて、特に女性向けの映画とは私には思えない。

この映画の試写は少なかったこともあり、よくみかけるメンバーが集結。(笑)
ヘンなおばさんを二人発見。

一人目。
入場が始まり順調に会場へ入場していたのだが、二人前でストップ。
どうしたのかと思ったら、そのおばさんは「かいじゅうたちのいるところ」の試写状で入場しようとしていた。
絵柄が違うとはいえ、係りのおねえさんは良く発見したものだ。
いったいどういうつもりだったのだろう。

二人目。
こちらは隣に座った年配の試写会マニアのばあさん。
マニア仲間でおしゃべりしたりなにやら取り出して食べたりしてうっとおしかったりする。
それはさておき(笑)
お仲間に、「こちらに来ない?」と誘われて席を移動。
荷物をもって席を空けた。
おばさんが占拠していたのは通路センター沿いの席。
わたしは、そちらに移るためダウンを置いて席を確保した。
そうしたら、気が変わったらしく戻ってきて
「ここわたしの席なんだけど。」
くだらない争いをしてもしかたない。
「あっそう」とダウンをどけて譲ってあげた。
正直あきれはてた。
「ここわたしの席なんだけど、なんてよく言うわ」
とかあちゃんが聞こえよがしに言うがどこ吹く風。
まったく、団塊ばあさんの常識の無さ、ずうずうしさには困ったもんだ。(笑)

監督・脚色: ヤン・クーネン画像
キャスト
ココ・シャネル☆アナ・ムグラリス
イゴール・ストラヴィンスキー☆マッツ・ミケルセン
キャサリン・ストラヴィンスキー☆エレーナ・モロゾヴァ
ミシア・セール☆ナターシャ・リンディンガー
セルゲイ・ディアギレフ☆グリゴリイ・マヌロフ
ディミトリー大公☆ラシャ・ブクヴィチ
アーサー・ボーイ・チャペル☆アナトール・トーブマン
セオドル・ストラヴィンスキー☆マキシム・ダニエル
ラドミラ・ストラヴィンスキー☆ソフィー・アソン
スリマ・ストラヴィンスキー☆ニキタ・ポノマレンコ
ミレーヌ・ストラヴィンスキー☆クララ・ゲルブリュム
医者☆エリック・ドマレッツ
アーネスト・ボー☆ニコラ・ヴォド

【ストーリー】
1913年のパリで、ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)の新作である春の祭典が初日を迎える。
だが、観客はそのあまりにも斬新な内容についていけず、激しいブーイングが起きる。
その7年後、デザイナーとして成功したシャネル(アナ・ムグラリス)は、ストラヴィンスキーの才能にほれ込み、自分の別荘に彼とその家族を滞在させる。
【感想】
映画の冒頭の25分は、「春の祭典」初演のシーンである。
題材よく考えずに来てしまったオバサンはここで寝たのでは?
眠かったとか、悪評をよびそうで心配だ。(笑)

ココ・シャネルは通史。
ココ・アヴァン・シャネルは、男性中心の社会の中で、オトコをコヤシにファッションの花を咲かせる革新者シャネルを描いていた。
年代的には、ボーイが死去するすぐ後あたりまでの作品だった。

今回のシャネル&ストラヴィンスキーは、1913年の「春の祭典」初演の失敗が前振りとして冒頭におかれ、
メインのストーリーはボーイ後 1920年からスタートする。

今回は、オトコをコヤシに成長したシャネルがストラヴィンスキーのパトロンとなる。
彼とシャネルの不倫は物語のそえもの。
卓越したアーティストふたりが創発しあい、優れたアートを生み出していく様が見所だ。

ストラヴィンスキーのひくピアノの調べは不協和音で耳障り。
それなのにガンガン弾かれると不思議なハーモニーを醸し出す。
やはり、彼の音楽に興味がある人と、この試写会に来ていた人の殆どが該当するであろう門外漢とでは感想がまったく違うだろう。(笑)

一方のシャネルは、女性誰でもがまとえる香りを生み出そうとする。
「モダーンで大胆な香り」を生み出すため出かける。
「パフューム」にも出てきていた、大量に摘み取った花を蒸留精製する工場で製作にはげむ。
で、最後にできたのが、有名なシャネルの5番である。
たくさんのサンプルの中からシャネルが選択したのが5番のサンプルだったというわけだ。
ひとつのサンプルに対し、「甘すぎる」と却下し、次のは「きつすぎる」と却下する。
こういうセンスは凡百のわれわれにはわからない。
ぼんやり映画を観ていればいい立場がいいのか悪いのか(笑)

どちらにしても、アート系に興味のある人にとっては面白く観られる作品なのではないかと思った。


この記事へのコメント

2010年01月17日 09:25
これよかったなあ。
誰が何と言おうと、自分は満点(笑) 
美しくて隙のない映画でした。
まっつぁんこ
2010年01月17日 17:40
rose_chocolatさん
☆3コ予想で観に行ったのが良かったですね。(笑)
ラブ・ストーリー→女性むけプロモーション→興行失敗の方程式にはまりそうで心配です。
2010年01月17日 21:38
>ラブ・ストーリー→女性むけプロモーション→興行失敗の方程式

↑ そんなことさせないように、満点です(笑
だって、共鳴できる人にとっては、これほど響く映画はありませんから。。

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