NHK杯戦片上大輔七段VS三浦弘行九段

今週のNHK杯戦は熱戦だった。
片上七段は闘志の表れか、和服姿で対局。
期待通りの接戦だったが惜しくも敗れた。

序盤、中盤は三浦九段の丁寧な指し回しで差がついた。
このまま一方的に終わるのか、つまらないなと思い始めたところで片上七段の勝負手、8八飛が出る。
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この手に対し三浦九段は7六馬とした。
たぶんあまり良くなかったと思う。
以下の指し手
8八飛 7六馬 8三飛成 同歩 6一飛 5一金 9一飛成 6六馬 5二歩

7四馬 が 4一金 に直射したまま飛車を6一飛と打ち込んで差が詰まった。
7六馬 よりは 8七馬 など他の手のほうが良かった。
2019-07-07b.png
馬と龍の直射をうけたまま 5二歩 をくらった。
4一金と逃げておいた方が良かったと思うが三浦九段は強気の1七歩。
びっくり。
以下の指し手
1七歩 5一歩成 1八歩成 同玉 1七歩 同桂 1六香 4一と
2019-07-07c.png

この局面では
1七香成 同銀 3九馬 と出来なければおかしい。
ところが、そうすすめると後手玉は詰み。
詰み手順は
3一と 2二玉 2一と 1三玉 1四歩 2四玉 2五香 1四玉 1五歩 2五玉 2六歩 1五玉 2五金

4一と が詰めろでは逆転模様。

以下の指し手
5一香 4二と 同銀 2六香
2019-07-07d.png

2六香 が好手。
ここで1七香成 同銀 3九馬 とすすめると、やはり後手玉は詰んでしまう。
詰め手順は
2三香成 同玉 4一馬 3二香 2五香 2四歩 1四銀 同玉 1五金 同玉 1六歩 1四玉 3二馬 2三桂 1五香 2五玉 3六金 まで
変化あるも詰み。

というわけで、三浦九段は1五飛。
さすがにしぶとくねばり強い。

以下の指し手
1五飛 2九金 1三桂 2三香成 同玉 
2019-07-07e.png

この局面で片上七段は2六銀と打った。
感想戦でも言っていたように、4一馬 3二銀 1二銀 同玉 3二馬 とすすめれば
先手玉に詰みはなく、後手は受け無し。
先手の勝ちだったろう。
4一馬 に対し 3二桂 または 3二香 の合い駒はそこで2六銀で良い。
3二香 と合い駒すると 2六銀 に対し 1四香 とできないので合い駒は3二桂がベター。
以下 2六銀 1四香 1五銀 同香 1四金 1二玉 3二馬 で絶望。
1四金 を 同玉 と取るのは 3二馬 で詰みだ。

以下の指し手
2六銀 1四香 1五銀 同香
2019-07-07f.png

ここで片上七段は、4一馬 3二銀 1四歩 と指して詰まされた。
が、局後三浦九段が指摘した1九玉と踏ん張る手はあった。

以下
1七香成 同銀 同香成 4一馬 の進行が予想される。
4一馬 に対し 3二銀 と合駒をしてくれれば 1四金 で詰ますことができる。
が、3二桂 と合駒されると、やはり際どく後手の勝ちのようだ。
いずれにしても、すれすれの熱戦で、片上七段にとっては残念な将棋だったと思います。

三浦九段の次戦以降の戦いぶりに注目したい。

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